我々オタクの深刻なアニソン歌詞依存について―ラブライブ!を実例にしてみる
11月もあっという間に終わる…というかこのセリフを毎月、毎年吐き捨てている気がするんですが、やっぱりこれは成長していないということなんですかね?
それとも過去を振り返るときは短く感じがち、みたいな人類に不変のあるあるだったりするのでしょうか。
さすがにガチ勢の方と比べたらアレなんですが、割とアニソンとか聞く方でして、いいですよね。アニソン…テンションを上げるにはもってこいだなぁって思いますね。
というかアニソンってそういうテンション上げたりいわゆる「元気/勇気をくれる曲」見たいのが多いような気がしませんか?(いわゆる神曲的な?)
ということで今回はそれについて実証(大爆笑)を試みたいと思います。
題材はラブライブ!です。はい。有名なんでね。たぶん。
アニソン神曲多すぎ・勇気くれすぎ問題
すーーーーーーーーーーーーーーーぐオタクは神曲って言います。
すーーーーーーーーーーーーーーーぐオタクは神回って言います。
すーーーーーーーーーーーーーーーぐオタクは泣きます。
Twitterのトレンドとかで上がっているハッシュタグでアニメの感想を見るとだいたいの方が「泣いた」「感動した」「神回」とかって言ってますし、
「このOP神」とか言っています。
そういう勇気だとか希望だとか、我々の心に響くような曲がアニソンには多いのではないか、つまりアニソンとは出版業界における”自己啓発本”のようなものではないか?という仮説を立てました。
そのため以下の項目ではラブライブ!を実例としてその分析(大爆笑)を試みたいと思います。
ラブライブ!の曲の歌詞に関する分析
ラブライブ!を選んだのは
- 曲がいっぱいある
- 有名
- 割と最近なので近年のアニメ事情を反映している
- オタクの支持が高い
- アニソンランキング的なのでいっぱい上位に入っていた
- ”アニソン”というジャンル分けがしやすい
などが理由です。今回の分析ではμ'sが歌っていた曲を対象としております。なんかいっぱいユニットがあるらしいんですが、多くて把握しきれません。すいません(漏れがあったらごめんなさい)
今回の分析では歌詞に『奇跡』『夢』『笑顔』『未来』『勇気』というなんか元気をくれそうなワードが入っているのか?ということを分析しています。その結果が表1です。
やっぱり多いな!『夢』に至っては64%(32/50曲)という非常に高い率で歌詞に含まれておりますね。
これが一般の曲を対象としたものだと『夢』を歌詞に含む曲の割合は37%(85900/230000曲)となっていて、やはりアニソンというかラブライブ!の曲がそういった前向きになれるワードが多く入っている”オタク受け”のいい曲だということが推測できますね。
勇気をもらい、感動するだけでよいのか?
見てきた通り、やはりアニソンには聞く人に勇気を与えてくれるいわば麻薬のような効果があるという仮説が立てられそうです。
これはオタクたちがすーーーーーーーーーーーーーーーぐ 神 とか言っちゃうのに通ずるところがあるでしょう。
勇気をもらい、感動し続けるだけでいいんでしょうか?
奇跡のような物語をみて勇気をもらい、感動するのは良いことです。
感性が豊かなのは人としても良いことですし、おそらく国語の成績もよいでしょう。
でも、でも…
やはり思うのですが、結局のところ アニメはアニメですし、現実は現実です。
これはやっぱりゆがめようのない事実です。
もちろんアニメから勇気をもらうということはありますが、それでも基本的にはアニメを見て感動しているだけでは、我々のこのクソッたれな日常は1ミリだって変えられないと思うのです。
だからこそ、アニソン依存を、神曲依存を、神回依存を打ち払うべきです。
いつまでも同じところに立ち止まってはいけないということです。
進まないといけないです。
大きなアドバンテージがあるはずです。
だって『奇跡』が起きる物語をこれでもか見て、聞いてるので。
つまり我々は『奇跡』が起きることを、起こせるということを知っているんです。
他の人よりも。
ならばやるしかない―
勇気をもらいっぱなしではいけない―
そろそろお返しをしないと。